土浦・つくばの桜 土浦・つくばの景色 庭の草花    自然を守るリンク集

草花&風景

   茨城県の自然は?と聞いてイメージに浮かぶものは筑波山、霞が浦、利根川といったところでしょうか。土浦・つくば地方は関東平野の北側広がる平地で、南東に霞ヶ浦が広がり西北に筑波山がやさしくまた威厳に満ちたただづまいを見せています。

  土浦に移り住んだのは1971年。当時土浦市の西隣の桜村は雑木林が次々に切り倒され、つくば学園都市の街づくりの真っ最中でした。

  至るところブルトーザとトラックが走りまわり、林が切り倒され沼が埋められていく。旧道のあちらこちらで新しい道路横切って作られている。車で走ると掘り返された赤土砂塵を上げて一瞬前が見えなくなるし、一旦雨が降るといたることろ水溜りが出来泥を跳ね上げる。新しい街づくりへの期待と林がどんどん少なくなっていく寂しさと複雑な思いで見ていました。

  次第に人口も増え、桜村は人口日本一の村となり、いよいよ完成に向けて”つくば科学博”の開催。常磐高速道路他県南地域の各所で道路工事が続き、博覧会も何とか成功裏に終了。同時につくばの街の骨格も出来上がり、水戸、日立市と県北にあった茨城県の重心が土浦、つくばの県南へと大きく移動してきた。

  特に、つくば市は国の予算が大量に投入されたお陰で公園も多く街路樹も整備され、他の都市に比べても数段に緑豊かな街並みを呈しており、70年代のすさまじい自然破壊を思うと良く整備されたと感心している。

   秋のある日、妻が”宍塚大池”へ行ってみよう!と言い出した。友人に連れられて行ったけどてとてもいいところだという。茨城県の地図には載っていないし、土浦市の市街図にもないので、方向音痴気味の妻の道案内で、あちこち走り回って漸く辿り着いた。

  道路からちょと入ったところになんの変哲もない小さな池があった。ここが宍塚大池?と言いながら、シートを敷いて自宅から持参した紅茶を飲みながら話をした。そうしてしばらく佇んでいると時々水中に潜ったりしながら泳ぎ回っている水鳥、秋色に色づいた民家の柿の木、ゆっくりとながれる雲や水面を渡ってくる風・・ごく自然な営みがいつまで居ても飽きない空間を形づくって、心を懐かしく暖かなにしてくれる。何の変哲もない小さな池が次第に大池に変わっていった。

 後から”宍塚と自然の会”という団体が中心となって必死でこの空間を守る努力を続けていることを知った。霞ケ浦、牛久沼、筑波山・・沢山の方々が各地の自然と向き合っておられる。皆さんのホームページの紹介等だけでも&ついでに庭の草花の写真も。

2001/8

 

土浦・つくばの桜 土浦・つくばの景色 庭の草花    自然を守るリンク集