7月2日(月)    


今年も日本書鏡院展が上野の都美術館で開催。
乙訓さんの書が入選との由。
今年の入選で来年はまた銀座の「鳩居堂」へ出品となる由。何とも嬉しいニュース!
 
入選作&集まった皆で
貴賎雖異等出門皆有営独無外物牽遂
此幽居情微雨夜来過不知春草生青山
忽已曙鳥雀繞舎鳴時与道人偶或随樵
者行自当安蹇劣誰謂薄世栄    

「幽居」 
 人には身分の貴いのと賎しいのと違いがあるとはいえ、我が家の門を出たら、みんなそれぞれの仕事にあくせく励んでいる。
 ひとり、私だけは地位や名誉、金などといった余計なものに心を魅(ひ)かれることなく、世を捨てた静かな暮らしを楽しんでいる。
 昨夜、小雨が降ったが、庭の春の草も萌え出たかも知らずうとうとしている。
 青山はいつのまにか明けかかり、鳥やスズメは私の家の周囲で鳴き出した。
 日中は、時に道士(道術をきわめた人)と連れ立ったり、時にはきこりについて山に入ったりする。
 私は世渡りが下手で愚かだから、その分相応の暮らしに満足するべきだと思う。なにも世間の栄誉を軽蔑して軽んじているわけではない。

 今回の書「幽居」、これ程達観出来ている訳ではないし、書の良しあしも良く解らないが、東京を離れ余計なことに気を使う事も無く、自然を楽しみながら気ままに生きている様が素直に心に染みてくる素敵な作品だった。余計な力みも無くゆったりと書かれた書が印象に残った。下名にとってはこれまで見せて頂いた彼女の書の中で間違いなく一番好きな作品!。
 何時もの通り、公園下の「蓬莱閣」で中華を頂きながらの団らんとなったが、佐久間さんから乙訓さんに贈られたフラワーアレンジメントが、これまた野の草花を自然のままにアレンジされたもの。偶然とは言え書にぴったりの贈り物となった。
 今年も乙訓さんの書で、楽しい時間を過ごす事が出来た。

クラス会開催

11月9日(金)上野駅から直ぐの「蓬莱閣」4Fで旧3年1組のクラス会を開催。先生方を含めて18名が集まってのクラス会となった。
心配された天候も回復し、窓の下には不忍池が広がる秋の景色を楽しみながら、11時30分頃から順番に皆さんが集合。
しかし、先生を迎えに行ってくれた加藤氏から渋滞で少し遅れると連絡が入り、0時startを0時30分からに繰り下げ。しかしそこはもう高陵中の時代。昔話しから近況まで話の輪が。
0時30分先生ご夫妻と加藤氏も参加してスタート。昨年、喜寿の祝いと先生の米寿のお祝いを兼ねてのクラス会を開催したが、11月生まれの先生は今年が満88歳。お祝い品では無しに、乙訓さんが書いてきてくれた色紙に皆さんが寄せ書きして先生へ贈ってお祝いを。